1章 遭遇

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幽霊は多分、土下座のようなことをしているのだろう。 しかし、下半身が透けてしまっているため、僕が認識できるのは両腕を同じタイミングでパタパタと振っている人。 それが、万歳に見えなくもないため、僕の苛つき度は少し増加した。 「それで、どうしたら君は消えるんだい?」 僕、かなり酷い発言してるな……。 「分からん。でも、俺は幽霊ということだから、この世に思い残していることが解決できたら成仏できるのかもしれないぞ」
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