1章 遭遇

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幽霊は簡単に言うけれど、僕は記憶のないそいつの思い残しを解明しなければならないということ。 そして、それまでの間は憑依をし続ける。 なんと現実離れしたことか……。 僕はまたため息をついた。 それから、やる気に満ちているというわけではないけれど、こう宣言する。 「僕が君を成仏させてあげるよ」 たとえどんな結末が待っていようとも、パシられ役よりはよっぽど楽しそうだ。 僕は好奇心や不安の混じった気持ちで家に帰った。
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