2章 関係

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朝、学校へ向かう僕の後ろを幽霊はぴったりとついてきた。 常に見られていると思うと、そわそわして落ち着かない。 なんとしてでも早めに成仏させてやろう。 「なあ、そういやお前の名前ってなんだっけ?」 背後から質問された。 自分は記憶がないため、なんの情報も渡さないというのに。 傲慢だなあ。 それでも、しばらくの間は常に行動を共にするわけだし、名前ぐらいは教えてやるか。 「僕は安藤由海(アンドウ ヨシミ)だ」
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