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朝、学校へ向かう僕の後ろを幽霊はぴったりとついてきた。
常に見られていると思うと、そわそわして落ち着かない。
なんとしてでも早めに成仏させてやろう。
「なあ、そういやお前の名前ってなんだっけ?」
背後から質問された。
自分は記憶がないため、なんの情報も渡さないというのに。
傲慢だなあ。
それでも、しばらくの間は常に行動を共にするわけだし、名前ぐらいは教えてやるか。
「僕は安藤由海(アンドウ ヨシミ)だ」
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