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これが僕のポジション。
つまりはパシられ役。
悪く言うならば奴隷だ。
もちろん、このポジションは嫌だと思うが、それ以上に暴力を受けることの方が嫌。
だから、仕方なくだけれど、こいつらの言うことを素直に従っていれば暴力を受けることはない。
それが、僕にとっては十分満足できるものだった。
机に散らばった百円玉を回収して、命じられた飲み物を脳内で反芻してから席を立つ。
「早くしろよ」
竹田君がそう言ったので、僕はダッシュで自販機のある下駄箱まで行った。
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