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視界がずっとぼやけてる。
いつの間にか、あたしはベッドの上で正座してた。
膝に乗せた手のうえにポタポタと雫が落ちる。
絶対泣かないって思ってここに来たのに…、こんなことって。
「こんなとこ、来たかったわけじゃない……。ただ好きで、どうしようもないほど好きんならされて……」
「三浦く、……」
「手放さないためには俺に惚れてもらうしかないのに、どうすればいいかわかんねぇ……結局アピールできるのなんてサッカーくらいしかなかった。今日の試合の前半なんて、がむしゃらにいいとこ見せようとして、ファウル取られて……、俺、ファウル取られないことで有名なんだよ、実は」
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