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説明のかわりに、って、あたしはお守りみたいにいつも持ってるものを、バッグの内ポケットから出して三浦くんに差し出した。
「なんだこの溶けかかった飴は?」
「……覚えてない?」
「え?」
「み、三浦くんがくれたの、あたしに」
「は? こんなもん、あげた覚えはねぇよ」
「くれたんだよ2年前」
そこで三浦くんは、プチプラ袋に入った塩飴をようやくまじまじと見つめはじめた。
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