Special one day♪

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ピンポーンっ正解です。 とも言えず、かなり目が泳ぐアタシ。 すると… 「まさかぁ。つばきと俺?ないですよ。」 平然と笑って言う智之にあっぱれだけど、ちょっと寂しい。 「いやぁ、でもお前、つばきの事知らない内に名前で呼んでるし、怪しくね?」 「カタギリサンって舌噛みそうだったんで………立花さんだってそうでしょ?」 うーん…と考える立花。 「まぁ、なぁ。そーだよなぁ。お前らに限ってだよな?」 そうですよ、と切り返す智之を凄いなと思いながらも、ちょっと悲しい。 しかも、アタシの名字…舌噛みそうって…心が空く。 すると携帯のバイブがメールの着信を知らせる。 立花に変な勘ぐりされないよーにデスクの下の方で確認する。 【なーにつばき泣きそうな顔してんだよ。もっとうまくあしらえよ(笑)でもなんか…隠してごめんな。】 智之………。 すぐ真横を向きたいけど、イケナイ… だから、仕方なくさっと返信する。 【マジ平気だから。ありがとう。】 すると智之がアタシに向かって話しかけてくる。 「つばき、この書類なんだけど…」 アタシは目を見開く… 書類の裏に智之が文字を書く。 『俺の事、言ってくれてサンキュ。』 アタシも返す。 「あぁ、この書類のこの部分は…」 『アタシこそ立花に彼女いる事、言ってくれてありがとう。』 2人だけの秘密……… 立花に… いや…… 立花の前だけじゃなく、会社ではお互い親しくはできないけど……… 本当に心で繋がってる感じがとても嬉しい……… 一瞬で心一杯あったかくなれるこの気持ち……… 嬉しくて心が弾む。 アタシは更に張り切って仕事に戻った。 Special one dayーーーfin♪
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