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「そろそろ、帰るわ。SPが動きそうだ。家の財産は兄にみんな上げるんだ。俺はその辺の草の下でも生きて行くよ。底辺の生活をしたら、視界が広がる……そう思ってる。お嬢さん、学校では 話しはしないからね。噂は嫌いだ。検査は秘密にして行ったら良いよ。結果は悪くても後悔するなよ。携帯の番号を教えるよ。今、携帯に着信させるから番号を教えて」
へえ……携帯の番号を交換してくれるの?
私は番号を口で教えた。
「掛けたよ、急用の時には掛けてくれ。じゃ、バアイ」
私は手を振った。
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