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「お前が?竹刀持てるのかよ。」
失礼だなー!これでも近藤さんに筋がいいって言われたんだよー!?」
そんな会話をしながら。二人は部屋を出て道場へ向かった。
場所は変わって道場――。
その中は、門弟達の熱気と気迫で溢れていた。
木刀が空気を切る音や、ぶつかり合う音が響く。
試衛館道場の流派は、天然理心流。
実戦向けの流派なため、稽古でも重い木刀を使う。
が、まだ小さい琴音には重すぎるため、特別に今は竹刀を使っている。
「ほらよ。」
土方が竹刀を琴音に渡す。
「ありがとー。」
琴音がそれを受け取るお、道場の隅に移動する。
両手でしっかりと竹刀を持つと、上から下へ振り下ろす。
何度か同じことを繰り返すと、
「今帰ったぞ。」
と玄関の方から、聞きなれた声が発せられた。
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