忘れもしない過去

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その日の学校は気づけば終わっていた。 朝の事を考える余り授業で発せられる単語などは耳に入ってこなかった。 二葉がいなくなるという紛れも無い事実は、翔太の目から輝きを奪った。 数日たち、彼女は転校してしまった。 翔太は人との関わりを絶ち、学校でも家でも彼はただの人形だった。 見かねた唯一の親友である悠斗が励まし続けたが、その言葉は彼に届かなかった。 しかしそんな彼の耳にある会話が飛び込んできた。
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