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元気に朝を始めた彼女。
彼女の名前はネリア
褐色の髪を後ろで三つ編みにして、編み始めた部分に可愛らしく赤いリボンがあしらわれている。
ちょっと胸の膨らみが小さいのが気になっているのは彼女の秘めたる悩みだ。
瞳の色は髪のそれと同じで、明るく快活な彼女の性格を表している。
「ネリア、お魚パン用の魚たらんでぇ?」
そして先程までなにやらかじっていたのは、猫のような姿をしている。
しかし猫とは言えない。
なぜならその背中から小さいが確かに白い翼が生えている。
瞳はクリクリした紅。
全身が薄い緑に包まれて、お腹の部分が白く緑がおちていた。
「もう!“ネッテちゃん”がさっき食べちゃったんでしょ!」
「さっ!食糧調達にゴー!!」
ネリアにネッテちゃんと呼ばれたネイテルはネリアからの追求を避けるかのように、颯爽と飛び立っていった。
「こらぁぁ!ネッテちゃん!!」
ネリアもそれを追いかけるように、走り出ていく。
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