いつか どこか 私

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けれど、どこかしら―――気分がなんだかよくなった。 身体の震えが止まる。 伏せた顔をまたあげて、私は思いつく。 このなにもない部屋で、退屈な時間の潰し方。 そうだ。 眠れない。 幸せな夢を見れる保証はない。 ならば、自分で考える幸せを思い描こう。 それなら、自分で作るまでもなく、思い出すだけで事足りる。 とりあえず、まあ―――
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