第6章~西国に覇を唱えし者共~

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隆景の下知に本陣から、陣大将たちが駆け出て行き、先鋒に宍戸隆家隊1000。 第2陣に天野隆重・阿曽沼広秀両隊合わせた1000。 第3陣に福原貞俊2000。 第4陣に小早川隆景本隊3000。 毛利軍7000、全軍が星上山の陣を駆け下り鶴翼の陣形で、城より出て来た尼子軍1000を、包囲撃退しつつあわよくば、城に撤退する尼子軍を追撃して城に雪崩れ込む、それが隆景の狙いである。 一方、月山富田城より出陣して来た神西元通が率いる1000の尼子軍、元通の傍らには龍神の化身である横路剛志の姿があり、剛志は元通に話しかける。 『元通殿。星上山にいた毛利軍が出て参りましたな』 そう剛志が言うと、元通は。 『恐らく敵方の狙いは我らを撃退しつつあわよくば城に雪崩れ込むといったところでしょうな』 毛利方の狙いを言い当てる。 これに剛志は頷き言う。 『恐らくは元通殿の申す通りでしょう。ですが…』 そう言い剛志は続ける。 『そうはさせませぬ。いや毛利方は再び太平山の惨劇を目の当たりにする事になる』 そう剛志は言い更に続け。 『元通殿手筈通りに…』 と剛志は言い迫る毛利軍へ1人挑みかかった。
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