あなたは私を受け入れてくれますか?

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       *        *        * 沖田は今、土方の部屋に来ている 沖田は桜が言っていたことをすべて土方に話した 話を聞き終えた土方は驚きを隠せないようだった 「このことは幹部全員に知らせる必要があるな・・・。 いずれにせよ、桜が無事でよかったよ」 「そうですね・・・。 土方さん、あの、僕は・・・」 沖田が言葉を発しようとすると、土方はそれをさえぎって言葉を発する 「桜の傍に居たいんだろ? んなこたわーってるよ。 ・・・行ってやれ」 「・・・はい!」 そういうと、沖田は医務室に向かって走り出した 土方はその後姿を見ながら、小さく呟く 「あいつもまだガキだな・・・」 土方の呟きは、そのまま闇の中に消えていった * * * * * * * * * 土方は幹部らを広間に集めると、沖田から聞いたことをすべて話した 話が終わった後、一番初めに口を開いたのは斎藤だった 「つまり、ここ最近の辻斬りの正体は・・・先ほど総司が水無月から聞いてきた『岡田以蔵』という者の仕業・・・ということですか?」 「ああ・・・。 そいつは桜に襲い掛かってきたらしい。桜の話では、土佐と薩摩の名前も出してたらしいしな。 おおかた、尊攘派の連中が出した殺し屋だと思うんだが・・・少し気になることがあってな」 斎藤、土方の次に口を開いたのは藤堂だった 「気になることって何だよ? そいつ、ただの殺し屋だろ? そんなの早く捕まえればいいじゃん」 「それができたら苦労はしねぇんだよ。 そいつは、薩摩や土佐のほかにも、『美麗』って名前を出したらしいんだ。 それに、桜の存在はまだ他の藩のやつらは知らねぇはずだ」 次に口を開いたのは原田だった。 原田は重い口調で話し出す 「つまりその岡田って奴の後ろにいるのが美麗って奴で、そいつは新撰組の内部の情報を握ってる・・・って事か?」 原田の問いかけに、土方は重くうなづく 「そうなるな。 それに理由をつけるとしたら・・・ここに間者がいるってことになる」
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