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「甘えても・・・いいですか?」
「ん?」
桜は沖田にさらに近寄り、沖田の着物の裾をつかんで言葉を発する
「あなたに甘えてもいいですか・・・? あなたを好きになっていいですか・・・?」
「うん・・・。 いいよ。 甘えたいだけ甘えればいい。僕は何があっても君が好きだから」
「沖田さん・・・」
沖田は桜の髪を優しくなでながら、抱きしめる。
桜は目を閉じ、沖田の抱擁を受け入れた
「桜ちゃん。 ちょっとこっち向いて」
「はい・・・? ん・・・っ」
沖田は桜を抱きしめたまま、また口付けを交わした
口付けは先ほどとは比べ物にならないくらい、深く、暖かかった。
「ふぁ・・・ぁ・・・」
桜の小さな声が唇から漏れた。
「可愛い・・・。 んっ・・・」
沖田は微笑を浮かべながら、口付けを続ける
その後も桜は何度か小さく声を漏らしたが、その声は闇の中に消えていった。
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