始まり

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「はい。私はこの間成人いたしました。」 「え?さ、桜ちゃん!?」 「はい。先ほどは申し訳ありませんでした。あのような大声をだしてしまって・・・」 桜は申し訳なさそうに沖田に話しかける。 「大丈夫でしたか?すみません。そのような傷を負わせてしまいまして・・・」 「え?傷?」 桜は申し訳なさそうに沖田の頬を触る 「いや、傷なんて付いてな・・・あ。」 沖田は桜が触ってたほうの頬を触ると絶句した 沖田の手には、べっとりと真紅の血液で染まっていたからだ。 「な・・・に・・これ?さっきまでこんな傷なかったのに・・・」 「本当に申し訳ありません・・・。お詫びに、その傷の治療をさせてくださいませんか?」 「え、い、いや。いいよこれくらい。止血ぐらい自分で出来るから。」 沖田がそういって遠慮しようとしたが・・・・ 「いいえ!怪我をさせてしまったのは私の責任です!お願いします。やらせてください!」 「いや・・・でも・・・」 沖田は赤面しながら桜の申し出を断ろうとする。 「私では・・・嫌ですか?」 「え?」 「私では不甲斐ないと思います。だけど、私は沖田さんのお役に立ちたいんです!怪我をさせてしまったお詫びに お役に・・・・」 桜は目に涙をためながら沖田を見上げる。 「駄目・・・・ですか?」 「うう・・・・・。わかった。お願いします。出来るだけ痛くしないでね。僕痛いの嫌いだし。」 「はい!」 「あの~。俺らもう戻ってもいいかな。ていうか、戻るべきなのかな?土方さん」 藤堂は小声で土方に話しかける。 「そっとしておくのが一番だ。俺らは部屋に戻るか。」 「ああ。」 そして、一方沖田と桜はというと。
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