88人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい。私はこの間成人いたしました。」
「え?さ、桜ちゃん!?」
「はい。先ほどは申し訳ありませんでした。あのような大声をだしてしまって・・・」
桜は申し訳なさそうに沖田に話しかける。
「大丈夫でしたか?すみません。そのような傷を負わせてしまいまして・・・」
「え?傷?」
桜は申し訳なさそうに沖田の頬を触る
「いや、傷なんて付いてな・・・あ。」
沖田は桜が触ってたほうの頬を触ると絶句した
沖田の手には、べっとりと真紅の血液で染まっていたからだ。
「な・・・に・・これ?さっきまでこんな傷なかったのに・・・」
「本当に申し訳ありません・・・。お詫びに、その傷の治療をさせてくださいませんか?」
「え、い、いや。いいよこれくらい。止血ぐらい自分で出来るから。」
沖田がそういって遠慮しようとしたが・・・・
「いいえ!怪我をさせてしまったのは私の責任です!お願いします。やらせてください!」
「いや・・・でも・・・」
沖田は赤面しながら桜の申し出を断ろうとする。
「私では・・・嫌ですか?」
「え?」
「私では不甲斐ないと思います。だけど、私は沖田さんのお役に立ちたいんです!怪我をさせてしまったお詫びに
お役に・・・・」
桜は目に涙をためながら沖田を見上げる。
「駄目・・・・ですか?」
「うう・・・・・。わかった。お願いします。出来るだけ痛くしないでね。僕痛いの嫌いだし。」
「はい!」
「あの~。俺らもう戻ってもいいかな。ていうか、戻るべきなのかな?土方さん」
藤堂は小声で土方に話しかける。
「そっとしておくのが一番だ。俺らは部屋に戻るか。」
「ああ。」
そして、一方沖田と桜はというと。
最初のコメントを投稿しよう!