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彼の名は、沖田総司。
後の世で、天才剣士と謳われるほどの剣客だ。
「水無月桜と申します。私は、使いでやってまいりました。」
「ふ~ん、誰の?近藤さんに何のようなのさ?」
沖田は、さも興味がまったくないといった口調で桜に話しかける
「・・・・・・。」
桜は、ふいに不機嫌な顔つきになり黙りこくってしまった。
「お~い?」
「・・・・・・・。人に名乗らせておいて、貴方は名乗らないのですか?」
桜は沖田にけして好意的ではない視線を送った。
「・・・・・・。ははっ。君面白い子だね、申し送れました、僕の名前は沖田総司です。」
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