始まり

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そして、道場。 桜と沖田は、道着に着替え互いに向き合っていた。 「きみ、流派は?ちなみに僕は天然理心流ね。」 「私も天然理心流です。免許もちゃんと取ってますよ。」 桜は、どこか嬉しそうに話す。 「ふぇ!?なにそれ、初耳だけど!?」 対する沖田は、驚愕の表情を浮かべた 「あたりまえです。近藤叔父さまに、五つの時に指南してもらったんですから。」 「い、五つ!?僕なんか九つだったのに!?」 沖田は、幼いときに父母をなくし九つで試衛館に内弟子として入った。 沖田は藩の指南番を十二歳で倒したという。彼は正真正銘の剣の使い手だ。
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