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鋏を手に取りながら、彼女は目を閉じる。
「そろそろ、覚悟を決めなきゃ…。あの子の無念を晴らす為に私が彼女と出会って、共に戦って、奴等を倒さないと…。特にあいつと決着を付ける為に…。」
彼女はある意味深な言葉を口にする。
そう、ある覚悟を決める為に。
自分の中にある決意と覚悟を固める為。
「それじゃ、そろそろ今までの自分と決別しようかしら…。彼と交わした約束の為に…。」
と再び、目を開いた。
そして―――。
彼女の髪に刃先を入れ―――。
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