*episode1.席替え*

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爽子(M) 「迷惑がられる事しか  考えてなかったのに  ふる形を取るんじゃなく  気のない私にまで  優しくさとしてくれた」 (風早・千鶴・あやねの机に  こそっとジュースを置く爽子) 千鶴 「ん?なんだコレ」 あやね 「あたしんとこにも」 女子生徒A 「さっき貞子が  置いてったよっ!  気を付けて!」 千鶴 「………貞子の恩返し…!」 (うるうる) あやね 「あんた物に  つられやすすぎ  …なんであたしの分まで…」 爽子(M) 「……涙って嬉しい時に  出るんだなあ…」 風早 「………。黒沼ぁ!  これ、もしかして黒沼?!」 爽子 「……あ……………  タ…タオルのお礼……」 風早 「…なんだよ、言えよなあ…  誰からかわかんないし」 爽子 「あっ、ご、  ごめんなさ…い…」 (見ると顔が赤い風早に  途中からびっくりして) 風早 「………………。  よかったぁ黒沼で…  ちがってたら  どーしようかと思った。  俺ちょっと考えなしな  とこあるし、タオルも  やりすぎたかなって  思ってたんだよ  頭拭いちゃったし…  …実は、今も  ちょっと緊張してる  ふ、ははっ、ちょっとね!」 (最初は顔真っ赤なイメージ 最後は照れ隠しで) 女子生徒B 「ねぇ…確か貞子って  ふられたんだよね…?」 女子生徒A 「うん……でも、なんか  ちょっと…雰囲気が…」 風早 「黒沼は牛乳?」 (爽子が持つ牛乳に目をやり) 爽子 「あ!これは犬にあげようと…」 風早 「犬?すきなの?!  俺、今日見たよ  捨て犬だけど。子犬でさ!  遊んでたら制服  ぬれちゃってさ~」 爽子 「…捨て犬?子犬?  か…河原の?」
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