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風早
「黒沼!!」
爽子
「───────…!
か…風早くん………?」
爽子(M)
「どうして……
今、夏休みだよね…?」
風早
「これ、影のMVPだって。
…皆謝ってた。」
(微笑みながら)
("さだこごめん悪かった
ゆるせ クラス一同"
とかかれたお菓子袋を渡す)
爽子
「……あ…………
ありがとう………
…誤解、とけたんだね~~…
かばってくれて、
わざわざ持ってきてくれて
口きいてくれて…
ありがとう~~~……」
(泣きながら)
爽子(M)
「笑ってくれた……
もう、充分だ───…」
風早
「……あのさ、多分…
黒沼はおれのこと、あんま
わかってないと思うんだ」
爽子
「……大丈夫、
気を遣わないで!
風早くんの気持ちは
ちゃんとわかって……」
風早
「わかってない
…わかってないじゃん。
…おれ、期待しちゃっても
いんだよね?
夏休みも黒沼に会えるって。」
(微笑みながら)
【‐回想‐】
爽子(M)
「いつか、
君に届くだろうか」
風早
『なー、あの子
なんてゆーの?』
(爽子を見ながら)
ジョー
『え?どれ?
あーなんだ貞子か』
風早
『貞子?』
ジョー
『暗いよな~~~
なんでも3秒以上
目があったら
呪われるらしーから
気を付けろ?』
(心底怖そうに)
風早
『暗い?………。』
(入学式の回想)
爽子(M)
『あの───…
北幌高校だとしたら
こっちです。』
風早
『ありがと───!!』
(笑顔で言い走り去っていく)
爽子
『あ………』
("ありがとう"の言葉に
驚き嬉しそうに小さく笑う)
風早
『……どんなやつなのかな』
(振り返って爽子の笑顔を見
小さく笑みを浮かべながら)
風早(M)
「あの時感じたあの気持ちが
大きくなったあの気持ちが。」
*プロローグ END*
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