*episode1.席替え*

2/6
前へ
/10ページ
次へ
爽子(M) 「夏休み直前にクラスで  起こった出来事は、  二学期が始まった頃には  学年中のうわさに  なっていました。」 女子A 「そうそう、D組の貞子!」 女子B 「あーあの超霊感が  あるとかいう……」 女子A 「そう、その貞子が、  休み前に公開失恋  したんだって!!」 女子B 「まじで────!!  相手だれ?!」 女子A 「風早」 女子B 「風早あ?!」 女子A 「そんでD組の人たち  責任感じてんだって。  悪ノリしすぎたらしく」 女子B 「いや…責任も何も、  風早と貞子じゃねえ」 爽子 「お~~は~~よ~~~……」 (完全にホラーに) (大雨に濡れてる+後ろで雷  でめちゃくちゃ怖い爽子) 爽子(M) 「あっ…今のは結構  いい感じに明るく  あいさつできたかも…」 女子A 「わ───────!!  でたあ─────!!」 (泣きながら走り去る) 爽子(M) 「あっ……そうだよね……  急に声かけたら  びっくりさせちゃうよね…  ゴメンね……」 (手を合わせて拝んでいる) 男子生徒B 「なんか拝んでんだけど!!  いんのかよそこに何かが!!」 (小声) 爽子(M) 「……傘置いてきちゃったけど  カミナリ大丈夫かなあ…  余計な事しちゃったかも…  ワンちゃん……」 女子生徒B 「…何故空を見つめる…?  そして何故ずぶ濡れ…」 (顔を引きつらせる感じで) 爽子(M) 「人と接するのは難しくて  中々上手にはできないけれど  それでもなんとか  壁を壊していけたらな  出来れば"黒沼"より  "貞子"より"爽子"が似合う  私になりたいな。  明るくて爽やかな  ───そう、例えば」 風早 「おはよ────!!!」 爽子(M) 「風早くんのような」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加