神でも人でもないならば

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――エントランス 人が行き交うエントランス。普段は各々好きなようにうろついているものの、今は綺麗に並んで二階のフロアにいる。 その隊列の前には先程の少年と厳しい目をした女性。女性はボードを手に持ち隊列を眺めると、その中にいない人物達がいないのに気づく。 「第4部隊はまた遅刻か……まったく。あとで反省文だな」 その女性--雨宮ツバキがそう言うと隊列を組む人たちの中からも声が上がった。少年から見て左端--第1部隊の先頭に立つ者が声をあげていた。 「あいつら……こりねぇな。雛岸がいなくなってっからさらに調子に乗り始めたな」 すると今度はその隣。第2部隊の先頭に立つ男性が続いた。 「まぁまぁ。ツバキさんもソーマもそうかっかしなさんなって。今、うちの隊のやつらが呼びにいってますから待っててくださいよ」 と、言い終わるやいなや。エントランスホールのエレベーターの扉が空き、中から4人の人がでてきた。
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