神でも人でもないならば

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階段を降りてツバキの元へ。リーダー会議を始めるように言った姫神。 そして、ツバキに促されるがままにまたも二回に上がり、エレベーターでラボラトリへと案内された。 ラボラトリの扉を開けると、そこには7 人の人物がいた。 初老の男性、タンクトップの女性、白いスーツの女性、白衣の女性は先程エントランスでは見なかった人物だ。 「それでは、部隊長会議、もとい隊長同士の顔合わせを始める。これからは隊長同士の連携も大事になってくるだろうからな」 そういうとツバキは姫神の方に向き直り 「改めて自己紹介だ。雨宮ツバキ。部隊の統括を任されている。まぁ、分かりやすく言うならば君の上官だ。これからよろしく頼むぞ」 と、ツバキが挨拶し終わると続けざまに挨拶を始める。さきほどの顔合わせのときのような沈黙は訪れない。 「第1部隊、部隊長のソーマだ。よろしく頼むぞ」 とフード付きの服を着た色黒目の男性がまず口を開いた。なかなか背が大きい。 「部隊員は……言った方がいいのか?」 とソーマはチラッとツバキの方をみる。ツバキは頷くと、ソーマはめんどくさそうに、それでもしっかりと班員の名前を教えてくれた。 「第1部隊は俺、副隊長はアリサっつーあの白い髪で赤い服着た女だ。でもって、レンっつーガキ。並んでたなかで背丈が一番低かったやつだ。んで、藤木ノゾミ。そこにいるバカの妹。俺以外は全員新型適合者だ。仲良くしてやってくれ」 と隊員の説明をするソーマ。ぶっきらぼうながら隊員を思いやる気持ちが伝わってくる。 次に口を開いたのはあの三人組を呼びに言ったブレンダンが所属すると考えうる部隊の部隊長だった。 「俺は大森タツミ。第2部隊隊長だ。所属は一応防衛班ってことになってる」 よろしくな、と笑いかける。爽やかな印象を受けた姫神。 「他の部隊員は、カノンっていうピンク髪の女の子。アネットっていう金髪の髪の女の子。そして、さっきあの三人組を呼びに言ったのがブレンダン。ブレンダンは服部隊長だからな。ぜひ、仲良くしてやってくれ」 三人組を呼びに言った事に関しての礼を姫神が言うとタツミは、気にするなと一言。そして姫神に、 「頑張れよ……えーっとリンでいいか?あいつらをまとめるのは大変だけど上手くまとめていってくれ。相談とかあったらいつでも乗るぜ」 と言って笑いかけてくれた。
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