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ウルフがサラの顔をなめようと割り込んだのだ。あわてて顔を離すサラ。
「ウルフったら、さっきたくさんなめたでしょ?」
「ガルルルル、ガウ!」
「なんでオレに吠えた」
ジオを見て唸るウルフ。サラはあっと声をあげた。
「サラはオレのものだ! みたいな?」
「ガウ!」
「ガウじゃないだろ」
ちなみにガウは肯定を意味する。ガウウが否定、クゥ~ンがマイナスの表現だ。
ウルフの頭を撫でてもウルフは下がらない。それどころかジオの鼻をなめた。
「うわっ、マジかよ」
「それはなんですか? ウルフになめられるのが嫌なんですか?」
「そうじゃないけど、さすがにこの顔で過ごすのはなぁ……」
鼻の頭がてかてかしてる。サラは小さく笑った。
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