1人が本棚に入れています
本棚に追加
ジオが顔を洗いに行っている間、サラはよしよしとウルフの頭を撫でていた。
ようやくジオが戻ってきて、サラを後ろから抱きしめる。
「あったけー」
「サラカイロ?」
「そ。サラカイロ」
ジオはほっぺたをサラのほっぺたにつけた。ほっぺたもあったかい。
「そういえば、いつのまにか熱下がったな」
「魔力の暴走だったんだって」
「ふぅん……サラの体って繊細なんだな」
「そうだよ、大切にしないとすぐ壊れちゃうからね」
ジオはサラの頭を撫でた。
「なら大切にしないとな」
「うんうん。乱暴に扱っちゃダメなんだよ」
「でも腐らないようにスキンシップはたくさんとらないと」
「……ん?」
なんかうまく、何をやってもいいと保険をかけられた気がする。
最初のコメントを投稿しよう!