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「これ書いたの、ジオでしょ」
怒り気味に話すサラ。ジオは絆創膏に目を細めた。
サラとジオの名前があって、その真ん中にLOVEって書いてある。
ジオは首をかしげた。
「いや、オレじゃないよ」
「え? じゃあ、誰?」
「えっと……」
ジオは腕を組んで考えた。思い当たるのは数ヵ月前にそれぞれの場所に帰った2人。
「アテナかルナだろ」
「あ、そういえばルナがなんか言ってたような……怪我したら楽しみだとか……」
「いや、気づけよ」
サラはジオを見てえへへと笑う。疑ってごめんねと手で謝る。
その手が左手だったので、ジオはその手をつかんでやった。すぐマーカーを取り出す。
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