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で、絆創膏になにかを書き始めた。
「な、なにしてるの?」
「アテナとルナに書かれるとムカつく。こういうのはオレが書くんだ」
「そ、そうなんだ……」
なにかこだわりがあるようで。サラはされるがままになっていた。
ようやく左手を離してくれて、サラは絆創膏を見てみた。
「あ、狼?」
「そう」
かわいい狼が描かれていた。おーっとサラは目を丸くする。
「絵、うまいんだね」
「おうよ。子供の頃から絵だけは自慢だったからな」
「自慢にするのは武術にしなよ、隊長さん」
サラは目の前の武人に笑った。でも武人が絵が得意なんて、誰も思わないだろうな。
サラはん? となにかに気づいた。変な音がする。
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