収穫祭準備

19/38
前へ
/202ページ
次へ
で、絆創膏になにかを書き始めた。 「な、なにしてるの?」 「アテナとルナに書かれるとムカつく。こういうのはオレが書くんだ」 「そ、そうなんだ……」 なにかこだわりがあるようで。サラはされるがままになっていた。 ようやく左手を離してくれて、サラは絆創膏を見てみた。 「あ、狼?」 「そう」 かわいい狼が描かれていた。おーっとサラは目を丸くする。 「絵、うまいんだね」 「おうよ。子供の頃から絵だけは自慢だったからな」 「自慢にするのは武術にしなよ、隊長さん」 サラは目の前の武人に笑った。でも武人が絵が得意なんて、誰も思わないだろうな。 サラはん? となにかに気づいた。変な音がする。
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加