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サラとジオは2人で衣装室に向かった。王宮の中にある衣装室はとても広い。
「今回も王子さま風にするかな」
「私どうしよう……う~ん……」
これだけ多いとサラの優柔不断が発動する。難しいんだ、毎回。
あごに手を当てて考えていると、サラの頭に服が被せられた。
「む、見えない……」
「これにすれば?」
頭にかけられた服をとる。ピンクのお姫様みたいなドレスだ。
サラはう~んと唸っている。
「これはちょっとな……ハロウィンって感じでいいのないかな?」
「ドラキュラ、狼男……あとなんだ?」
ハロウィンの仮装となると、なかなか難しい。
「つーか、ハロウィンってお化けに関係してるんだけど」
「し、知らない、そんなの」
お化け嫌いのサラは服を抱きしめた。
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