鼻水止まらな男

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鼻水止まらな男

はなみずとまらなお。 今、友達とファミレスで飯を食っている。 しかし、俺は鼻水が出すぎて、なかなか食が進まない。 1分に1回ぐらい鼻をかんでいる。 「あ~、鼻水が出すぎて、飯が食へねえ。」 「大丈夫かよ、ハナオ。額からも鼻水出てるぞ」 「イイダ、おま、馬鹿じゃねえの?汗に決まってんだろ!」 「いや、でもなんかネバネバしてるし・・・。」 「あ、じゃあ、鼻水が額に遷移したのかも。」 「えぇ・・・。」 「まあ、気にすんなよ。」 さっきから、一口も飯を食えてないのだが、そろそろ鼻水がやばくなってきたのか、全身から鼻水が吹き出してきて、次第に俺の体は鼻水に飲み込まれた。 「ハナオ・・・。ごめん。まじごめん。俺は力になれないよ。」 とても申し訳なさそうに逃げ出したイイダ。 いいんだよ。俺もこんなことになってる奴のそばには居たくないから。 一体何が起きているんだろうなぁ・・・。 意識が朦朧としてきた・・・。 ハナオの体は意志を持った鼻水によって支配され、いつの間にか人型のスライムのような生命体へと変化していた。 「ヴァヴィチボブチェェエイヤァアアアアア」 ハナオは人間としての最後の断末魔とも言える奇声と共に鼻水マンとして、生きていくことになった。 完
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