9月5日の悲劇

11/23
前へ
/25ページ
次へ
*** 「だよな~、27はもうおばさんだよな」 「三枝さんに言われるとなんかムカつく!自分は32の癖に、おじさんの癖に!」 「はいはい、2人共。ラーメンの汁飛ぶから落ち着いて下さいね」 仕事あがりのラーメン屋。 誠一郎くんの歓迎会も兼ねて私達3人はいつもの店に夕飯を食べに来ていた。 私以外2人共元から人見知りしない性格とあって、前々から一緒に働いていたような雰囲気になるのには時間はかからなかった。トンコツラーメンを啜りながら、話は閉店間際に話してた歳の話になり、次第に私の彼氏の話に移っていく。 「こいつの彼氏さ、これが不釣り合いなくらいマジイケメンなんだよ!」 「うるさい、やめろ、おっさん」 「へぇ~、それで?」 「たまに一緒に借りに来るんだけどさ、イケメンと野獣。あ、野獣はもちろんお前の事な」 「本当に少し黙らないとそこの唐辛子、蓋とって瓶ごと全部ラーメンの中入れてやりますから!!」 「わーー、こわいなー」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加