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大学院に入るまでの期間限定になっちゃうけど、それでも出来る子が一人いるだけで全然違う。
「あ、そろそろ蛍流さなきゃ!」
壁にかかってある時計を見ると閉店15分前になっていた。
結構盛り上がってみたいで、時間はあっという間に過ぎていた。今日は平日でお客様も少なく売場にはもう誰もいないみたいで、店内BGMが大きく聞こえる。
「あー、じゃあ俺、閉店の処理してくるわ」
そう言って三枝さんが自動ドアの方へ行くのを見送り、私もエンゲルに手をかけた。
いつもだったら一人でさっさと片付けちゃうけど、今日は小林くんに教えながらだからゆっくりやらなきゃ。
「じゃあ、閉店の仕方教えちゃうね」
声をかけてお金を集めて貰うように指示をする。
小林くんは本当に一教えれば十わかってくれるらしく、私が少し言うだけで理解して片付け始めた。
じゃあ、この間に違う事やっちゃおうかな。
「冴木さん、聞いてもいいですか?」
「んー、何かわからなかった事でもあった?」
「三枝さんと付き合ってるんですか?」
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