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飛輪は天照のもとへ訪れた
「天照様、遅くなりました」
「遅い!」
天照は頬をプクっと膨らませた
「すみません」
飛輪が謝ると、天照は寂しそうに呟く
「神産巣日から話は聞いた。主下界へ長期滞在するそうじゃな」
「はい…あの、落ち着いたら顔を出しますから」
「餅ついた鱈カローラ出しますから?主わらわをからかっておるのか!!」
「違います!!落ち着いたら顔を出しますからです!!」
天照はそっと飛輪の髪を触れた
「わらわは主に会えぬのがとても寂しい。こんなに急にわらわの傍を離れるのか。主はわらわのことが嫌いか!?」
言葉を声にするたび、目からポツポツと涙がこぼれ落ちた
「天照様、私は天照様や他の神様が好きです。だからこそ、また普通にここで召使いが出きるように下界を平穏にしてきます」
「飛輪…」
「天照様。行って参ります」
飛輪は天照の額に優しくキスをすると荷包みをもち、部屋を後にした
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