芹沢派

49/50
345人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
鴨「……いやな…」 スパァァァン モゴモゴと口ごもる鴨を無視して、勢いよく襖を開く。 秋「ほら、さっさと入る!」 鴨達は渋々中に入る。 近「芹沢さん、来てくれたんですか!」 歳「近藤さん、そんな喜ぶんじゃねえ。何を企んでるかわかったもんじゃねえからな。」 総「土方さんは頭が固いですねえ。別に一緒に食べるくらい問題ないじゃないですか。」 広間に何故かピリピリした雰囲気が流れる。 秋「土方さん、鴨は俺が連れてきたんだ。何も企んでねえよ。」 鴨「企んでるならとっくに飯ぐらい一緒に食っておるわ。」 近「歳。」 歳「…はあ。勝手にしろ。」 近「それじゃあ…いただきます!」 皆「「「「いただきます?」」」」 さっきとは違って穏やかな雰囲気になり、皆が食べ始める。 まあ、芹沢派を除いてだが。 秋「…ねえ、」 鴨「…なんだ。」 秋「なんか面白いことやって。」 鴨「はあ?!なんだその無茶ぶりは。…して、何故儂がやらないといけないんだ。」 隣いる鴨に言うと、大声で反応した。 最後は注目されたのに気づき、誤魔化すように平然をよそおって言い切った。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!