22人が本棚に入れています
本棚に追加
小手を翳しながら、なんとか目を開けることが出来た。
その眼に写ったのは眩しい太陽と、その光を背に受けて自らの翼をはためかせている魔鳥。
優雅に空を舞う姿は自由を象徴しているかのようだ。
俺は今自分がおかれた状況を把握しようと辺りを見渡す。
前方には見知らぬ森、後方には海、俺は機械の底に手をついて身体を起こし、地面に片足をつけて外に出た。
此処は海岸、だろうか。
『詳細は右のボタンを……詳細は右のボタンを……』
なんだこれは。
俺はそれをまじまじと見る。
俺が今まで生きてきた中で見たこともない物だ。
最初のコメントを投稿しよう!