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「いいから教えろっ、このバカっ!」
寝てる間に見知らぬ場所に運ばれ、荒波に揉まれ、重なる不運に腹がたち、俺は機械を思いっきり殴り付けた。
希望の光が変な機械とか、冷静で居られる筈がない。
ボフンッと、何かが破裂した様な異音が聞こえた。
「…………は?」
俺の額に嫌な汗が浮かぶ。
『ERROR、ERROR…………』
そして、こいつは何も喋らなくなった。
「おっおい!? しっかりしてくれ!」
こいつをどうにかしようと、出来る限りの手を尽くしてはみたが。そもそも機械弄りの知識や経験のない俺に出来ることなんてあるわけがなく。只一つ、こいつが変化をみせたことがある。黒みを帯びた煙を噴き出すようになったことだ。
くそっ!完璧に壊れてるな。
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