追手 ?Poursuivant?

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わたしは走っていた。 走るという行為は懐かしい。 小さいころ以来だろう、こんなに急いでいるのは。 きっと、はたからみたら、カタツムリのような速さだろうと想像はつく。 ああ、疲れた。くたびれた。 でも今足を止めたら、あの気味の悪いものに喰われてしまう。 だから走るしかない。 らん ラン RAN!! 文学少女は怪物に追われる。
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