プロローグ 幼馴染

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俺は夕華に呼び出されてご神木といわれる大きな木の近くに来た 「あのね・・・私ね・・・海くんのことが・・・ 幼馴染だけど言うね 昔から海くんのことが好きなの!! だからこれからは幼馴染ではなく恋人として付き合ってください!!」 俺は驚くことしかできなかった 言葉を返すわけでもなく、ただ驚いて固まっていた 春も終わりかけ、夏になろうとしていた時期に 毎年、島で行われてる『美月祭』という春の終わりを告げる祭りがある その祭りが終わった その夜に夕華に告られた ただ俺は断る理由もなく かといって言葉を探すわけでもなく「いいよ」と言ってしまった ふとその時思った 俺自身、夕華のことが好きなのか いつも通り幼馴染が近くにいるから安心できるのか ただ言えることは 夕華には悲しませたくないからと俺は思ってしまった
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