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『聞きたい事ってなんですか?』
美咲は少し震える声で聞いた。
『美咲さん、影踏みって何なの?!こんなに危険な遊びじゃなかったハズよね。』
『えぇ…だから私達も……あの日やったんです。』
『あの日…あの時何があったの?』
柏木の喉が鳴る。
柏木も緊張しているのだ。
美咲は静かに目を閉じ
あの日以来誰にも語らないと
決めていた出来事を話し始める。
それが、どんな結末に
結びつけるのかわからない。
でも、今を逃すともぅ二度と美咲は外に出れない、誰にも真実は告げられないと
それは
【鬼】に捕まるのと変わらないのではないかと
美咲は静かに席を立ち、あの手紙に同封されていた記事と幾重にも巻かれた箱を取り出した。
その箱には
アカリやのんちゃんとの思い出の品が詰まっていた。
あの日以来
消えた二人の親友…
美咲は
彼女達がもぅこの世にいない事を知っていた。
美咲は静かに語り出す。
『影踏みをしようと言い出したのは私。いつもならアカリが決める。私達はそれに着いて遊ぶだけ。でもその日だけ違った…違う事はそれだけだった。』
柏木は
小さなレコーダーを取り出した。
全てを知る為に………
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