鬼がくる

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この数日… あのニュースばかりが取り上げられていた。   【現代の神隠し!!】   【呪われた遊び!!】   ワイドショーは面白おかしく取り上げていた。     残りの少女がまだ発見されていない事も拍車をかけた。     美咲は気になっていたが 偶然だと……耳を塞ぐ。     そんな時に一回目の食事を母親が運んできた。   ここ数年ろくに口も聞いていない…その声さえ忘れた。 母親の声が脅えた口調で扉の向こうからした。 美咲は一瞬イライラした。     『あのねぇ…美咲チャン……何度も何度も……園田出版の柏木さんって女性から電話があるの……手紙読んだかとか……どぅしたもんかしらね』   もちろん美咲は返事をしない。母親もわかっているから、 それ以上続けなかった。     手紙?…そう言えばあの手紙の宛名、柏木……だった。     一体なんなんだろ… 美咲は手紙を探して封を開ける事にした。     読むだけなら…関わるわけじゃないのだから………   そぅいい聞かせた。 手紙は直ぐに見つかった。   確かに柏木…とある。 やけに分厚い手紙… 白い便箋に丁寧な文字が書かれている。文字はその人間の性格を表している。だからきっと、この手紙はキチンとした人が書いたのだろう     そんな事を考えながら美咲も 丁寧に封を開けた。   手紙の中にはビッシリと書かれた便箋二枚…そして、新聞の切抜があった その切抜が手紙を出した時にパラパラと足下に落ちた。 美咲は一瞬拾う事に躊躇したが、そっと拾い上げた。     切抜きを見た瞬間 美咲の目が見開き心臓が激しく脈打った…………   その記事は………あの日の美咲達の記事…そこにあの日以来 恐ろしくて見る事など出来なかったアカリとのんチャンの顔があった。     思わず切抜を握り潰した美咲。   何なの?! なぜ今になって?! 震えが襲う中美咲は手紙を読み始めた…
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