プロローグ

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ザァーー ザァーー┅。 7月も中旬。 梅雨真っ盛りのその日も雨は降っていた。 梅雨の雨はやがて、乾いた街を濡し、梅雨独特のなんとも言えないもの寂しさが、静かな街を包んだ。 『あれからもう4年か…。』 ため息を1つ付き私は、車の後部座席からお気にりのピンク色の傘を取り出し、 まだ雨の止まぬ街へ繰り出した…。
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