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『実は、うちの常連さんから頼まれちゃってさ… でも、俺猫どころか、ペット飼ったことないし困ってたんだ。』
『そうなんだ…。』
すると元気に走り回ってた三毛猫を捕まえてダンボールに入れた。
『この子はもう引き取り手は決まってるんだ。ただ、そっちの子はまだでさ…』
マスターは私の腕の中にいる 白黒のハチワレ猫をみて呟いた。
『私がこの子を飼う!!』
私は、そんなマスター心配を跳ね除けるかの如く、明るい声で答えた。
『 えっ… いいのかい? それは助かる!』
『うん! ちょうどペット飼いたいと思ってたの!! 名前どうしようかな…』
私は腕の中の子を見ながら呟いた。
『ソルとかどうだい?』
『ソル?』
『うん。 イタリア語で太陽って意味だよ。 この子が翔子ちゃんにとって太陽のような存在になってくれれば嬉しいからさ。』
するとマスターは奥から小さいダンボール箱を用意して、そこに子猫を入れた。
『ほら。ソルくん。 君の新しい飼い主だよ。 君が彼女の太陽になってね。』
と言ってマスターはダンボールを私にくれた。
『ありがとう。マスター大事にするね。 ソルくん。 よろしくね。』
私はダンボールを大事に抱き抱え中の子猫に話しかけた。
しかし、この時はまだ このソルにとんでもない事が巻き起こるとは、誰もまだ知らなかった…。
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