第1章 甘すぎるラテ

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ザァーー ザァーー┅。 ピチャ、ピチャ ┅。 駐車場から数十メートル歩くと、小さな喫茶店が見えてきた。 別に新しくもオシャレでもない、ごく普通の喫茶店。 気がつくと私は扉に手をかけた…。 カラン、カラン ┅。 安っぽい入店音が薄暗い店内に響き渡った。 マ『いらっしゃいまっ… て なんだ翔子ちゃんか…。』 カウンターにいたマスターが、無愛想な顔で出迎えた。 翔『なぁに? 私が来ちゃまずかったですか?』 私は、慣れた足取りでマスターの目の前のカウンター席の前に座った。 『いやいや! そうじゃないって!ほらメニュー表』 マスターは苦笑いしながらメニュー表を渡してくれた。
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