それから16年後。

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支度も整ったし、チナ待たせんのも悪いしな。 凌「支度終わったよー」 ドアを開ける。因みに引き戸です。 どうでもいい。 ドアの横にチナが黒のセーラー服を着て立っている。 鞄は前に持っている。 あの萌える持ち方な。 両手で持ってるやつ。 チナがこっちを振り向く。 黒髪で長さは肩につかないぐらい。 身長は160無いぐらいといったところか。 俺は180な。 チナ「おはようございます、シノア様」 凌「あぁ、おはよう」 ちなみにチナは俺が学校に通うようになった頃から専属になった。 それまではこの家のメイドである母親にメイド道を教わっていたらしい。 メイド道なんてあるんだな。 キツそうだなー。 凌「じゃあ行くぞ。ほら」 チナに手を差し出す。 チナがそれを握る。 ・・・・・・何かいやらしいな、おい。 それは置いといて。 凌「転移」 学園の門の少し上空に転移する。 いやさぁ、転移した座標に人居たら大変じゃん? エグいことになるらしいしね。 詳しくは知らん。 降りる時に風魔法でゆっくり着地する。 チナ居るから丁寧にね。 多少は人目を引くがもう見なれた光景だ。 ちなみにこの学校は中高一貫。 仕組みもほとんど人間の学校と変わっていない。 俺とチナは高1の1組。 チナ「ありがとうございます、シノア様」 凌「はいよ。じゃあここからは様付け禁止で」 学校では様付けで呼ばない約束となっている。 俺が決めた。 堅苦しいの嫌だし、何よりも様付けで呼ばれると恥ずかしい。 なんかこうむず痒くなる。 チナ「分かりました、シノア」 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀ 教室に入って自分の席に着く。 窓際の最後尾。 ベストなポジションをゲットしている。 日光が程よくあたって寝心地がいい。 チナは隣の席である。 クラスでしゃべれるような存在はチナぐらい。 知り合いは全員隣のクラスですね。 なんかみんな距離置いちゃうんですよね。 次期魔王候補だからですかね。 もうちょいフレンドリーにできませんかね。
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