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2人は身体を小さくプルプルと震わせていた。
そして少しの間沈黙が続くと、突然魔理沙が吹き出し、大笑いを始めた。
「アッハッハハハ!!」
ホントの大笑いだった。
魔理沙はお腹を押さえながら、目からは少量の涙を流している。
一方霊夢は、魔理沙の様に大笑いはしていなかったが、口を押さえながら笑いを隠していて、小さく笑っていた。
そしてこの2人の笑いのきっかけを作った少年、芽杜はここまで盛大に笑われるとは予想していなかったのか、顔を赤く染まらせながら自分のした発言に後悔していた。
ちなみに芽杜、ギャグなどではなく真面目に強くなりたいが為に、なんの迷いもなくお賽銭を入れたのだ。
お賽銭を入れるという行為は、神様に捧げる挨拶の様なものである。
そのついでにお願い事をする所謂気休めの様なものなのだが、芽杜のしたお願い事はあまりにもお願い事としてはおかしい内容であった。
芽杜は、もうやってしまった発言は取り返しがつかない故に、別に本心からの願い事だったので恥ずかしかったが何も言わずに2人が笑いを止め、落ち着くのを待った。
しばらくすると、霊夢は落ち着いた。
またいつもの様な雰囲気に戻り、魔理沙もまだ薄らと目に涙を溜めていたが落ち着いたみたいだ。
魔理沙のツボに完璧にはまったみたいだった。
「いやぁー笑った笑った。
芽杜、お前センス良いよ」
「なんの!? 別に笑いを取るセンスはいらないですからね……?
しかも俺、別に笑いを取ろうとか思ったわけじゃないですし」
魔理沙の言葉に、芽杜はため息を付きながら答える。
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