あなたがとても優しいので、私は少しだけ泣きそうになりました

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「まだ確定じゃないですけど、多分このまま順調に行けば弟が跡継ぎになります。……オズワルドには、本当にいつも助けてもらってばっかりでしたねぇ」 最初は反抗的だったオズワルドとも打ち解けることができて、部下たちと過ごす時間は楽しくて、生きがいのようになっていた。 いつか別れがくることはわかっていたけれど、こんなに寂しいものだなんて思わなかった。 「――ユニフィア様らしくないですね。それとも、俺たちのことなんてそんな簡単に諦められるんすか?」 突然の反撃に、思わず面食らってしまう。 その言い分に少しむっとして言い返そうとしたが、オズワルドの顔があまりにも寂しそうで、言い返すタイミングを逃してしまった。 「……俺たちは、俺は、少なくともユニフィア様が居場所だった。ここが、生まれて初めて心から安らげるって思いましたよ、だから――っだあ!なんて言っていいかわかんねえけど!」 急に頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜたかと思うと、オズワルドは勢いよくこちらを振り返った。
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