あなたがとても優しいので、私は少しだけ泣きそうになりました

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気づけば私は部下のオズワルドに頭を撫でて慰められるという、普段からは想像もできないことになっていた。 しかし撫でている彼の手も緊張でこわばっており、視線も直視できないからか明後日の方向を向いている。 その面白い姿を見ているとなんだか泣いていたのがバカみたいで、ぷ、と小さく噴出してしまった。 「泣いてるよりはずっといいですけど、俺だって減給覚悟でしてるんだからあんまり笑わないで下さいよ」 「なんで減給覚悟なんですか?」 「いや、なんでも何も、上司の頭撫でるなんてそう許されることじゃないでしょうが。しかもユニフィア様……」 これが他の奴らにばれたら殺されるな、俺……と呟きながらも、オズワルドは慰めるための手を離すことはない。 「……責めるわけ、ないです。だって……」 そっと頭の上のオズワルドの手をとって、自分の両手でゆっくりと包み込む。 やっぱり年上の男性の手は大きくて、自分の両手を使ってもすべて包み込むことはできなかったけれど、それが頼もしくもあった。
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