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「なにしてんの優さん・・・」
「ハッ・・・ひなた君!?」
呆れた顔で僕と恭介を見るひなた君の姿があった。
「なんか聞き覚えのある声がするなぁと思って来てみたらすごい絵図でびっくりしたわ・・。」
「2年も顔合わせられなかったし、これくらい普通なの!」
「優さん変わったね・・・向こうで何があったの・・・?」
「え? 何もないよ・・・? あ、しいていうなら料理学校だったからか周りがほとんど女子で影響されたのかも?」
「うん、十中八九多分それだね。」
「あはは・・・//」
僕は照れくさくなって片手で頭をさする。
「ま、なんでもいいけど。 僕、優さんの寮に入寮申請したから。もし入れたらよろしくね。」
「ほんと!? 歓迎だよ~! よろしくね!」
ひなた君はそれだけ言って、元の友達の所に戻っていった。
いやぁ、すっかり可愛くなっちゃって・・・
「恭介が惹かれないか心配だよ~」
「弟みたいな奴で、それはないから安心しな。ほれ、あーん」
「えへへ・・・あ~ん//」
「《ほんっとバカップル・・・》」
ひなた君と陰向君の声が被って聞こえたように感じた。
「恭介この後ひま?」
「暇だけど?」
ご飯を食べ終わって、さっきの姿勢のまま恭介に体を預ける。
「んぅー」
せっかく暇なら一緒にいたいなぁ。
何せ久しぶりだし・・・寮が本格的に動き出したら時間がなくなりそうだし・・・。
「どっか行くか?」
「んぉっ・・・」
僕が言う前に恭介から誘われる。
「どこがいい?」
「どこ・・・うーん・・・」
と、悩んでいると、汐里がトントンコール(笑)をする。
(行く場所で悩んでるんでしょ? いい場所があるわよ)
(え? どこ?)
(一緒に服を買いに行きなさい。 種類は任せるわよ)
(え・・・えぇぇぇ・・・!?)
服!?
種類は任せる・・・ってことは男子の服でもok?
え、いや、でもこれデートだし・・・。
それに既に女物の服着てる時点で男物の服屋で僕が着替えたらやばいし・・・
これは・・・汐里の真意がわからない!!!
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