問題児集合! 氷憐寮!

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「えーっと、じゃあ汚い部屋は優さんが掃除してくれるの?w」 ひなた君が笑顔で質問する。 あぁ、この言いようのない無言の圧力から開放してくれるやさしい笑顔だ・・・。 「僕はあくまでも見るだけ。汚いと思ったら掃除してもらうの。それで、またいつしか後に見に行くから。」 「定期的ってわけじゃないんだ」 「定期的にやったらその前日に見栄えだけ良くする人がいるかもしれないでしょ? だから、不定期に見に行くから、気をつけてね。」 後は細かい部分の説明をして説明を終える。 途中眠くなったのか、数名寝そうになっているのを恭介がつついて起こしていたのが面白かった。 居間から解散して、それぞれが部屋に戻る。 恭介とひなた君は居間に残っていた。 「明日から優さんのご飯食べられるのかー・・・やったー」 ひなた君が両手をあげて喜ぶ。 「あんまり期待しないでよ? 普通のご飯なんだから・・・」 「え?でも調理専門学校を最優秀生徒として卒業したんでしょ?」 「それは・・・そうだけど、あくまでもそれだけで料理がおいしいとは限らないんだよ?」 「ひなた、優のご飯は昔からすごいおいしかったんだぞ。 それに更に磨きがかかったってことは期待してもいいんだぞw」 「ちょ・・・恭介何煽ってるの!?」 「ちなみに俺は昼ご飯、ゆうに作ってもらおうと思ってるから」 「あ、僕も!」 「ひなた君はいいけど・・・恭介は・・・」 僕は嫌味ったらしく恭介を睨む。 「なんで渋るんだよ!?」 「じょーだんだよ。 寮の基本費用としておりないから、毎月の寮費が少し増えるけど大丈夫?」 「問題ないよ」 恭介も頷く。 明日から本格的に寮が機能し始める。 僕はよしっと気合を入れ直した。
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