問題児集合! 氷憐寮!

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「ふざけてなんかないよー! それよりもふざけてるのはキミじゃないか。授業はさぼるわ学校で問題ばっかり起こすわ。」 「っるせぇ、てめえには関係ねえっつってんだろうが!!」 俺はついにムカついて、男だとわかったから、こいつを殴ろうとした。 「おっと」 その瞬間、俺は久しく空を見た。 「な・・・!?」 合気道。 そんな術を俺は始めて目の当たりにした。 投げ出された体は地面に横たわる。 しかし、不思議なことに痛くは無かった。 「見よう見まねだけど、何とか使えるもんだねぇ、護身術としては♪」 「おま・・・何モンだ・・・?」 「ただの高校生です!」 「ふざけてんだろ・・・」 「キミはちゃんと授業に出て、喧嘩もやめるって誓いなさい!」 「なんでテメーにそんなこと言われなきゃなんねーんだよ!!」 「なんで・・・って、あの人なら同じことすると思うから。」 「あの人・・・?」 「『瀬川優』さん。 キミ、知ってるでしょ?」 知ってるも何も、氷憐高校創立以来、異例の美少女、いや、美少年として名高い、俺でも知っていたが、かかわる機会はなかった。 「あの人が将也を見たらきっと同じことするだろうなって。だから、僕も同じくキミを正そうと思ってるの!」 「なんでだよ。」 「頼まれたから。 優さんがいない間、頼むねって。」 「・・・チッ、だからってテメーの言いなりになんかならねーよ。」 俺は服に付いた砂を払ってその場から離れようとする。 「あ、ちょ、どこいくの!」 だがその行為虚しく、奴は俺の傍を付いて回った。 次の日も、また次の日も、奴は俺にずっと付いてきていた。 そのうち、周りのヤンキーどもに、俺がなよっちいガキに負けた、ということが広まり、俺に楯突く奴らは日に日に少なくなっていった。
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